[音] | ホ |
ボ |
[訓] | |
《意味》
梵語の音訳に用いられる。
【菩薩】ぼさつ
梵語「bodhisattva」の音訳「菩提薩埵」の略。
【菩提】ぼだい
梵語「bodhi(=道・覚・知)」の音訳。
《菩提を弔う》ぼだいをとむらう
死者の冥福を祈る。
【菩提寺】ぼだいじ
先祖代々の位牌を奉る寺。菩提所。檀那寺。
【菩提樹】ぼだいじゅ
【後生菩提】ごしょうぼだい
来世で極楽に生まれ変わり、悟りを開くこと。
「後世菩提」「極楽往生」
【上求菩提】じょうぐぼだい
菩薩がさらなる高みを目指して悟りの道へ向かうこと。
菩薩が取るべき道とされる。
「上求」は上に求めること。「菩提」は煩悩を捨てた智慧と悟りの境地のこと。
【発菩提心】ほつぼだいしん
悟りを求め、さらに一切の衆生を救おうとする心(菩提心)をおこすこと。
仏門に入って僧になろうと思うこと。
【煩悩菩提】ぼんのうぼだい
仏教の言葉で、煩悩も人間の本性であるから、本来別のものではなく、二つは一体であるという考え方。
また、迷いがあって初めて悟りもあるという意。
「煩悩」は人間を含む衆生を煩わせ悩ませる一切の欲望。「菩提」は悟りきった境地。
「煩悩即菩提」の略。
《字源》
声符は「咅(ほう)」。
「咅」は花の子房が熟してふくらむ意で、物がふくらむ意味がある。
:「咅」の篆書。
ちなみに「不」は花のがくの部分が垂れている形。
「不」は受粉して「丕(ひ)」、実の形が加わって「否」、実がはちきれるようになって「咅(はい)」、それが裂けて「剖(ほう)」という。
「勃」